M&Aで事業成長を加速させる3ステップ

リフォーム産業新聞社での連載が好評いただいております。

今回は3回目で買手側が知っておくべき3つのポイントをお伝えします。

 

弊社が建設業特化型のM&A支援事業を行う中、実は一番多い相談は、「どうすれば良い売り案件を見つけられるのか?」です。
今日は、私なりに考えた、買手が最適な売り案件を見つけ、事業成長を加速させる3つのステップをお伝えしたいと思います。


ステップ1は、そもそも何の目的でM&Aをするのか、明確な事業ビジョンや投資基準を持つことです。例えば、人材確保のための外注業務の内製化なのか、周辺の商品サービスの拡大や、自社にない新技術を取り入れたいのか、将来に向けた新規事業の立ち上げや収益のリスク分散、事業の多角化など、目的を整理することは何より大切です。その上で、業種、地域、投資予算額、撤退基準など投資基準を明確にします
ここが定まることで案件情報の取捨選択のスピードが上がり、自社の欲しい案件情報が集まるようになってきます。


ステップ2は、良いアドバイザーを見つけることです。M&A業界の人脈やネットワークにアクセスし、M&A業界のプロに人と適切なやり取りをするにはちょっとしたノウハウが必要です。案件情報を広く集めていく上で、多数のネット上にあるM&Aプラットフォームの活用や情報収集も有効ですが、使いこなすの手間と専門知識が必要です。何よりも会社のビジョンやM&A戦略を理解し、建設業界知識や人脈を持っているアドバイザーがサポートしてくれれば最適な案件を見つけやすくなります。


ステップ3は、待ちの姿勢ではなく、能動的に動くことです。何度もM&Aをしている大手優良企業であれば、M&A仲介会社や銀行も案件情報を持ってくることがありますが、中小企業であれば中々優良案件情報は回ってきません。自社がほしい案件、会社を明確にして根気強く直接交渉をするぐらいの姿勢が必要です。少なくもM&Aしたいという方針を社内外に公言し、情報を探しに行くことが必要です。


この3つのステップで伝えたい事がたくさんありますが、またこの連載の中でまたお伝えしていければと思います。

 

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