2019年は売り時期か?会社売却はタイミングが重要

こんにちは、シードコンサルティング岡田です。

本日もリフォーム産業新聞様での連載記事よりアップさせていただきます。 

 

建設業特化のM&Aに携わる中、最近は建設業界の売り案件がかなり良い条件で売れているように感じています。

私のクライアントでも、業績もよく利益もかなり出ている建設会社でしたが、新築中心の事業でオリンピック後の景気が見えずらいという事で、今年売る決意をして、ほんの数か月で評価より高く売れそうな状況です。

優秀な経営者ほど、自社の能力、社長としての器、今後の景気や事業成長の見込みなど、よく認識しており、決断を早く事業売却に踏み切る傾向があります。肌感覚で今が最高の売り時であり、また自社だけの力で事業成長や雇用を守ることに危機感を感じて、自社の評価が高いうちに最適な事業パートナー探しをされています。

買手としては当然ながら価値ある会社を安く買うことを求め、売手としては自社の価値を高く売れるタイミングで売るのが正解です。そして2019年は売手にとってもしかすると最高のタイミングなのかもしれないほど、早く、高く売れる時期だと個人的には感じています。

一方、別の理由で会社売却、事業譲渡の相談が多くなっています。それは財政上の理由で、銀行融資ができず、事業継続が厳しくなっている会社の売却相談です。

この数年赤字だったり、債務超過の場合ですら、方法によっては売却先、スポンサー先を見つけている事例も多くあります。建設職人や技術者を雇用している会社で利益率の低い中小企業は、財務上の課題をかかていることが多いのです。

一方中堅、大手に至っては利益が上がり、仕事も増えているにも関わらず人手不足、技術者不足が深刻なのです。そのような会社ではたとえ赤字会社や債務超過であっても人材獲得の理由で買っていきます。

どちらの理由にしても今建設業界のM&Aは売り手市場であり、2019年は売手にとって絶好のタイミングなのかもしれません。

2020年以降も当面このトレンドは続きそうですが、いつ急変するかはわかりません。

会社売却は今の仕事を辞めるという意味ではなく、そのままグループ企業に残り、より発展的な将来を見据える選択肢もあります。その可能性をぜひ知っていただきたいと願います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です